災害時のガムテープの使い方
災害は色々なものを破壊します。
それは保管していた防災グッズでも起こります。
防災グッズは災害に強いことは確かですが
防災グッズがトラブルを起こさないとは限りません。
災害時は、少ないものを長く使うために補修できるようにするのがおすすめです。
そのために、ガムテープを持っておくことをおすすめします。
布ガムテープの力
ガムテープは布ガムテープをがおすすめです。
ガムテープは何かを繋ぎ止めるテープとして使えます。
しかしそれだけではありません。
テープ面を活かして素材の補強に使うこともできます。
強い粘着性も災害時には重宝します。
今回はそういったガムテープを災害時に
活かしていく方法を紹介したいと思います。
防災リュックを補修する
防災リュックは比較的強い素材を使用していますが
完璧ではありません。
本当に強い素材は、高価で重量があり
防災リュックではハイスペックな素材を
採用しているものはあまりありません。
そのため、地震などで倒壊したような時では
防災リュックが突き出た棒や柱などに引っかかり
穴が空いてしまう可能性が高いです。
強い素材でも同じですが尖ったものが突き刺さるように当たると
穴は空きやすいのが現状です。
そのため、避難所に移動するまでに防災リュックが使えないとなると
中身を選び、多くのものをその場で放棄しなければならなくなるかもしれません。
その状況を可能になってもガムテープがあれば
一時的に穴を塞ぎリュックとして使い続けることが可能になります。
防災リュックがもし、ビジネスバックのような素材の場合、地面と接する
底面の部分を最初からガムテープで補修しておくのも防災リュックを
上手に使うアイデアです。
しかしガムテープは経年劣化でベトベトになります。
その点は、留意する必要があります。
防災リュックの防水部分を補強する
防災リュックの防水方法の紹介では
リュックの中にゴミ袋を入れて防水する方法を紹介しています。
このゴミ袋は荷物の取りだしなどを頻繁に行ったり
荷物全部を入れ替えるためにリュックの外に出したりすると、
穴が空いたり中の荷物で破れたりする可能性が高いです。
一度ゴミ袋が破れてしまうと、強度も落ちて使いづらくなります。
このような状況になる前に
小さな穴の段階や小さな破れをガムテープで補修するのに役立ちます。
布ガムテープは撥水するためそこから水が浸入してくることはありません。
避難時が豪雨や雨の時などでは、防災リュックが濡れてしまっても
中身を守ることが可能です。
レインコートを補修する
災害時は天候が悪い可能性の方が高いです。
そのため、雨や暴風の中で避難する可能性が考えられます。
そんな中の屋外は枝や瓦礫などが散乱している可能性があり
レインコートなどの柔らかい素材は、
枝などをが引っかけ穴を空ける可能性があります。
それらを一時的に補修するのにガムテープは役立ちます。
しっかりと水分を拭うことが必要ですが、長い移動が続く場合や
レインコートを次の日も使う必要がありそうなど長期的に使うのならば
補修し使えるようにしておくことができます。
マーカーとして使う
避難所での生活では、体育館などに人がごった返し共同生活をすることになります。
その中で物を共有して協力できる部分とできない部分があると思います。
自分達家族のプライベートな部分や共有して使用できる部分についてを
口頭で言っても分からないのが現実ですし、危機的状況では
人間の本性が出やすく、わがままになる可能性が高いです。
喧嘩やトラブルを避けるために、最初にマーキングして自分達家族のもを
分かるように証明することは避難所での共同生活では必要になります。
布ガムテープはほとんどのものに付けることができ
油性マジックなどで記入ができます。
子ども達のためのものや譲れないスペース分などは、マーキングを行い
事前にトラブルを避けるようにしましょう。
注意点は自分自身も人間の本性が出てわがままになっている可能性があることです。
避難所は互いが助け合い協力する場所であり、時間であることを忘れてはいけません。
自分のものを主張する場合には譲り合い、共有できるものについても同時に
提示出来るようにしましょう。
傷口の応急手当てに使う
擦り傷や切り傷の応急手当てにガムテープは使えます。
※ 注意点 あくまで災害規模が大きい時の応急的なものであることを忘れないでください。
ガムテープを使った応急救護の目的は、傷口を塞ぎ細菌の侵入を抑えることです。
治療として使うのではなく、治療ができない間の場つなぎになります。
皆さんは避難所になんでも揃っていると思っていませんか?
実は治療や怪我を治す機能は避難所にはありません。
あったとしても救急箱がある程度です。
避難所は基本的に避難者の受け入れを行うことが目的です。
避難所の一部では施設機能を活かして、軽傷者対応ができる場所が
開設される場所もありますがそれはごく一部です。
怪我人が発生した場合は、避難所で他県の医療チームの応援を待つか
対応可能な病院または治療ができる場所へ避難所の仲間で連れて行く必要があるかもしれません。
しかし大規模な災害では、避難所近隣の病院も被害がある可能性が高く
病院への搬送は簡単ではなくなります。
仮に病院へ連れて行くことができても怪我の状況によっては後回しになる可能性が高く
場合によっては病院を何ヶ所も回る必要性が出てくるかもしれません。
病院も災害時の対応がありますが、既存の患者への対応と災害時には
患者が増大することから重症患者からの対応しなければならないなど
被災地域では、病院も限界状態であるとは理解してあげてください。
ガムテープは処置を受けられるまでの間に細菌が侵入し
状況が悪化するのを防ぐために使用します。
または避難中に怪我をしてしまった際の、応急処置として活用してください。
簡単なやり方です。
1 傷口を消毒する
消毒液がなければ、綺麗な水で傷口を洗い流します。
2 拭う
傷口を綺麗なタオルなどで拭い、傷口を綺麗にします。
3 傷口を確認する
擦り傷であれば傷口をの面積を見て必要なガムテープの量を確認します。
傷口から中の肉が見えてしまっているほどえぐれている場合は
周囲の肉を摘まみ、傷口を閉じるようにします。
4 ガムテープを張る
擦り傷であれば必要な面積分のガムテープを貼ってください。
身体が動く事で剥がれてしまう可能性があるので、余裕を持って長く貼るようにしましょう。
傷口がえぐれている場合も同様です。傷口を面で覆った後は開いてこないように
傷口の腕や足の部分一周回すようにして固定します。
ガムテープで骨折部分の補強材を支える
避難中に骨折してしまうことも考えられます。
骨折は災害時は、意識がないなどの場合を除き、重傷扱いされません。
骨折の場合は加重をかけず安静にすることが大切ですので、
簡易的なギブスとして、棒などで骨折部分を補強し動かないようにさせます。
その時の棒の固定として役立つのがガムテームです。
物資も不足している中でできることはガムテープなどのものを使って
補うことです。
まとめ
防災リュックの補修などにも使え
応急手当てしても使い勝手いいのがガムテープです。
ガムテープを一つ防災リュックに入れておくのは
応用面から考えても便利ですし、少ないものを上手に
使っていく必要のある災害現場では便利グッズだと思います。