ポータブル電源は防災用に役に立つのか
結論、災害レベルが低い時は役立ちます。
ポータブル電源の素晴らしさ
リチウムイオンタイプの大型化大容量化が進み
ポータブル電源でも大容量、大出力が可能になりました。
ポータブル電源は、その出力によりいままでは使えなかった
ドライヤーや冷蔵庫といった家電も使うことが可能になりました。
現在、一般的にポータブル電源は非常用よりも
キャップで冷蔵庫や家電、PCなどを動かすのに使うために
活用されています。
同時にPRとして非常用の電源としてもPRされ
いま防災用、非常用としてポータブル電源が再び評価されています。
さよならUPS
パソコンの非常用電源として一時注目をされていたのがUPSです。
主に突然の停電などでパソコンが強制終了しないためにファイルの保存、
シャットダウンの時間を稼ぐために必要とされたものです。
現在のポータブル電源、非常用電源の走りであり
当時は災害時に大切なPCのファイルを守るためにお金がある個人や
会社は導入していたと思います。
しかし非常用電源としては応用が利かず
沢山の電力を保持できず、持ち運びなどもでないないなど
制約が多くあまり現在のような災害用電源としての日の目は浴びませんでした。
こんにちはポータブル電源
リチウムイオン電池の低価格化と大容量化が進み
現在ポータブル電源は個人でも手の届く価格になりました。
非常に便利な設計になっており
コンセントにUSB充電口、3口タイプのコンセントでも対応できるなど
電気が必要なもののほとんどに対応しています。
急速充電も可能であり、電気残量の確認など
欲しい機能が現在ほとんど付いた状態のものが並んでいます。
非常用電源としては素晴らしく運搬も可能であり
必要十分な状態になっていると言えます。
ポータブル電源は防災用に適しているか
災害規模のレベルによって分かれます。
避難所へ移動する必要のない場合の災害レベルであれば
ポータブル電源は非常に役立つでしょう。
しかし避難を前提にした場合は状況が変わります。
避難を前提にした場合では車で移動できるかによって変わるでしょう。
車での移動が可能であり、市街地から離れている場所であれば
ポータブル電源は非常用として力を発揮します。
車で移動が可能でも市街地に近い場所では信号が停止し
渋滞や放棄、車が移動困難になる可能性の高い地域では
ポータブル電源は避難のリスクを高めてしまう可能性があります。
そのためポータブル電源を非常用で持ち運びができると
うたっている場合、本当に自分や家族が持ち運びできるかを慎重に判断しましょう。
ポータブル電源は基本的に持ち運び困難
どんなに小さいタイプでもポータブル電源は持ち運びに向きません。
理由
・重量が3kg以上あるため
・ポータブル電源は大きい
・防災リュックに入らない
・手で持って走れない
・完全防水仕様ではない
非常時の避難では身軽さは重要です。
手で運ぶ場合は、片手が埋まります。
リュックに入れることができた場合でも、
他のほとんどをの荷物が入らないでしょう。
他の人よりも重いため、体力を消費しやすく
速度が必要な避難ではリスクが高まります。
そのため自宅待機のような場合のみ役立つのが現状でしょう。
自宅避難で成立する災害レベル
どこかに避難が必要ない場合の避難で
電源使えない状況はそれほど多くはないでしょう。
そのため、ポータブル電源が非常用として実際に使える災害が
どんなものか列挙することからはじめるのが大切です。
長期間の停電などでは役立ちます。
地震などで電線が切れてしまった場合なども有効でしょう。
道路などが寸断され移動が制限されている場合も有効かもしれません。
その中でも最も危険度が高くポータブル電源が役立つシチュエーションは
冠水などの水災害ではないでしょうか。
冠水などでも避難する必要性がある場合もあるので全てではありません。
ですが、避難時にポータブル電源を持って行こうという場合には慎重に判断をしてください。
非常に役立つものではありますが避難する時に
大きな足かせになることを忘れてはいけません。