リアルハザードビュワーが気になる
なんだか新しいサービスがあるので紹介したいと思います。
凸版印刷は、防災科学技術研究所と共同で、
住民が津波と風水害の事前学習を行えるオンライン避難学習システムを開発しました。
2022年の4月にリリースするようです。
リアルハザードビュワーは重ねるハザードマップのリアル版に近いものです。
重ねるハザードマップはデータのシミュレーションを行い危険度に応じて、色分けされていましたが
実際どれくらい危険なのかが分かりづらいものとも言えます。
重ねるハザードマップ
https://disaportal.gsi.go.jp/maps/
リアルハザードビュワーは、Googleマップのストリートビューのような形で
カメラを中心に立体の町を見ることができ、
津波被害のシミュレーションを情報が3DCGの波となって表示できる形になっています。
時間の経過による津波被害を表現可能
重ねるハザードマップとの大きな違いは被害の発生から経過を表現できる点です。
津波のシミュレーションデータは浸水の景況などを作り出すことが可能で
時間が進むにつれて波が道路を呑み込んでいくなどの様子を再現することが可能となっています。
今現在あるハザードマップではこのような
リアルタイムでの変化を理解することはできません。
ですのでこのようなシミュレーションが身近な形で使えるようになると、
実際のイメージを理解するのに役立ちます。
スマホで使えるのがポイント
リアルハザードビュワーはスマホでも使えるの形になっているのが魅力です。
いままでの防災シミュレーションは防災施設などにいかないと
体験できなかったり人数の制限などもありアミューズメント感覚になりやすく、
身近には感じにくいものが多いです。
このシステムはスマホでも使えるので、
学校教育などでも活用できたり、
アプリ化なども可能な印象があり非常時のラーニングにも役立つのではと感じました。
VRゴーグルと組み合わせていくこと
VRゴーグルと組み合わせて、リアルな景況を確認するのも良いかも知れません。
トレーニングではリアル感と繰り返しが覚えるのに役立ちます。
デジタルでカッコイイというのも子ども達にとっては興味の対象になりやすく
防災という少しカッコ悪い印象を抱きがちな部分の壁も面白いなどの感情が勝り
興味を持ってくれることが期待できます。
メタバース化することへの可能性
現在のシステムでは一人に対して一つのリアルハザードビュワーになると思いますが
今後はメタバース空間に3Dのリアルマップが構築できるようになると、集団での避難訓練や
先生や役所職員などの連携訓練にも役立つのではと感じています。
メタバース空間に常にアクセスできるようになると、必要な時に正しい情報をとりにいけるのも
間違った知識や情報が拡散されフェイクニュースに流されないことにも繋がると感じています。
とくに災害時は常に混乱状態になりがちです。
避難や避難所の解説、救援までの流れなどが一元化しやすい3Dマップでのトレーニングは
総合的な価値をこれから作るのではないかと感じました。