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シェルターは設置場所。シェルターの最適な置き方とは

世界は一体どうなるのか、自分たちの身は自分自身で守らねばなりません。
そんな時に注目されているのがシェルター。

シェルターと聞くと全ての問題から身を守ってくれる印象がありますが
実際はそんなことありません。

今回は市販されている一般的なシェルターをベースにどこにシェルターを置けば
良いのかを考えていきます。

一般的なシェルターとは

社会情勢の変化で人気になっている核シェルターですが市販品です。
市販品とそうではないシェルターの違いは、防御力の違いです。

市販品のシェルターは基本的には価格を抑えるために
防御力がそれほど高くありません。

その防御力とは、核爆弾であれば爆風や耐衝撃性の能力の違いになります。
これらの爆風に耐えるには、シェルターを要塞化する必要があります。

そして、そのほかのガスや細菌兵器と呼ばれるようなものにするためには
市販品以上の浄化システムが必要になります。

これらを用意しようとすると結果的にシェルターを買うのではなく
シェルター型の要塞を建設する必要が出てきてしまい
現実的ではなくなってしまうのです。

そこで市販のシェルターは建設が必要となる
耐爆性、耐衝撃性などの能力を最低限にし
空気の浄化システムを組み込むことで核シェルターとして販売しています。

まずは、市販の核シェルターは核物質を除去する
クリーンルームだと思うのが良いでしょう。

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市販のシェルターの耐爆性を強化する方法

シェルターの実態を知ってしまうと、購入する意味があるのか?
と思ってしまうかもしれません。

ですが、市販のシェルターもシェルターの設置場所を工夫することで
耐爆性を強化することが可能です。

その前に、一般的にシェルターを置く可能性がある場所とメリットデメリットを紹介したいと思います。

地上屋外の庭

シェルターを購入し庭に置いておこうと考える人が多いのではないでしょうか。
先ほども書いたように、市販のシェルターの防御能力はそれほど高くありません。

ですが、屋外の地上設置は最も簡単に設置することができ、
シェルター設置までの工賃が一番安く抑えられることがメリットになります。

戦争ではなく災害時の避難場所としてのシェルターであれば屋外設置が
最も安全でリスクが低いのが地上の屋外設置の魅力です。

日本の災害では地震や水害、火災などが中心です。
水没の危険性や地震での倒壊に巻き込まれるリスクが低いのは屋外の設置になります。

メリット
·設置にかかる工賃が安い
·災害時の避難場所としては最適

デメリット
·核攻撃などの防御力は皆無
·戦争などの攻撃に対しては弱い

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地下の設置

シェルターと言えば地下シェルターです。
シェルターの防御性能を高めるには地下シェルターが一番です。
核攻撃などから身を守るにはシェルターを地下に埋めるのが一番です。

地下の設置方法としては、シェルターを地中奥深く入れた方がより防御効果が発揮されます。
そのほかの攻撃から身を守りやすいのも地下設置になります。

デメリットは地下に埋める作業や配線などの処理はシェルターの料金に含まれていないため
コストが一番かかる設置方法になります。

地下に埋めている関係上、ガスや生物兵器などが侵入しやすいのもデメリットになります。
これらを回避するためには、放射能以外の除去フィルターなどの追加設置が必要になります。

そのほか、水害などにもあまり強いとは言えず、災害によっては避難に向かないなどのデメリットがあります。

メリット
·核攻撃への防御力が一番高い
·戦争での一般的な避難場所としては最適

デメリット
·費用が高額になりがち
·水害に弱い
·ガスや生物兵器にはあまり強くない

1階の建物内の設置

1階部分の建物内に設置する方法もあります。
地下を掘ることができないなどの場合に設置する可能性が高い場所です。

核シェルターとして使うには、屋外の地上設置よりは防御力がありますが
爆風や熱波を耐える使用ではありません。

核攻撃が行われた場所から距離が離れていれば、防御効果を発揮しやすくなります。
一般的な戦争での攻撃でも、建物の壁がある程度緩衝材の役目を果たしますが、
効果は未知数です。

屋外に設置するよりは狙われる可能性も低いですし、効果が高いと言えます。
一般的な災害では水害などには地下よりも効果が高いですが
地震など建物の倒壊と伴うものの場合、身を守ってくれる可能性が高く汎用性が高いですが

ドアなど出口が限られているため、出入り口埋まってしまい、救助が早い段階で来ない場合
リスクが高くなり、一長一短と考えられます。

メリット
・戦争などでの防御力がある程度ある
・屋外よりダメージを受けにくい(発見されづらい)
・災害にも一定の効果がある

デメリット
・費用は高くなりがち
・核攻撃の爆風や熱波を防ぐ力はない

高層階に設置

限定的に、高層階の建物の中にシェルターを設置することもできます。
高層階に設置するイメージがないシェルターですが思いのほかメリットが存在します。

一つは化学攻撃や生物兵器に強いことです。
建物を標的にしない限り地上よりも高い位置ではこれらの手段の有効性が下がるためです。

災害などでは、日本においては最新のビルであれば地震などに対する
設計がしっかりされているため災害においても強いものになるでしょう。

しかし、一般的な戦争や核攻撃に対しては狙われやすく弱いのが特徴です。

メリット
・化学攻撃などの特殊なものに強い
・一般的な災害でも被害に遭う可能性が低い

デメリット
・シェルターを設置できない建物が多い可能性が高い
・設置が高額になる
・戦争などの攻撃に弱い

これらいくつかのパターンで紹介してきましたが、
次は攻撃手段別にどのようなシェルターが良いのか考えたいと思います。

戦争に備える、シェルター作りの考え方

核爆弾

一番恐ろしいとされる核爆弾ですが、核爆弾にも特性があります。
特性を理解し対策するばある程度効果を上げることこが可能です。

残念ながら現在開発されている「水爆」と呼ばれるような強力なものは
要塞化したシェルターでも、直撃を受けると中の人を守ることはできません。

ですが、このような核爆弾は地球の地形を変えてしまうほどの力があるため
使用することは、まずないと思ってください。

核爆弾の中でも可能性が高いのが小さな核爆弾です。
これは小さな町を破壊するほどの力があるものが多いです。

核爆弾の直撃は、要塞化されたシェルターでも直撃に耐えられるかは運によります。
しかし爆弾にはある特性があり、その特性を理解すれば直撃さえ避ければ
市販のシェルターでも効果を発揮します。

爆弾の特性は空気です。空気が流れやすい方向に強く
地面をえぐるような力はありません。

そのため核爆弾においては、地上よりも低い場所
地下にシェルターを置くことが最大の効果を発揮させることができます。

ミサイル

ミサイルは、爆風ではなく貫通力があります。
威力はあまりありませんが、建物の一角を破壊する力があるものが多いです。

ミサイルは狙ったポイントを攻撃するために作られているため、
頑丈な壁を破壊することが得意です。

そのため、ほとんどのシェルターは
ミサイルからの攻撃を防ぎきるのは難しいでしょう。

しかし、ミサイルが民間のシェルターをミサイルが狙うことはありません。
ミサイルから身も守るためにシェルターを置く場合は、
建物の中など、隠すように置くのが良いでしょう。

ミサイルは狙いをつける必要があるため、シェルターが発見されなければ狙われません。
威力はそれほど高くないので、狙いを外せれば、シェルターの壁で守ることも可能です。

砲撃

ミサイルよりも破壊力がありますが、狙いは大雑把です。
町を一番破壊するのは砲撃です。

砲撃はミサイルよりも爆弾部分が大きく威力が強いものが多いです。
しかし、ポイントを狙うものではなく、ある程度の範囲を攻撃するのを得意としています。
ミサイルと違い、本体が壁を突き抜けて攻撃するのではなく
砲弾が途中で破裂し、破裂した破裂した破片で攻撃してきます。

砲撃は破片と爆風の二つが同時に攻撃してくる仕組みです。

シェルターを使い、砲撃から身を守るためには
ビルなどの高い位置にシェルターを置くのが良いでしょう。
砲撃は高い位置をあまり狙いません。

理由はやや攻撃効果が下がるため、率先して行いません。
ビルの壁とシェルターの壁で2重の壁を作り守ることで生存率を高めることができます。

ガス、生物兵器

ガスや生物兵器は何も破壊しませんが、通気口などの隙間から侵入し生命を脅かします。
これらは地上よりも高い方が危険を回避できます。

核シェルターであっても毒を無毒化できない可能性が高いため、
場所を選ぶ方が回避できる可能性は高いでしょう。

シェルターの場所は地上よりも、高い場所にあると
ガスや生物兵器の危険な範囲から逃れられる可能性が高いです。

結果、シェルターの設置場所は一長一短

完璧なシェルターはありません。そこで何から身を守るために使いたいかを決めましょう。
災害に強いシェルターなのか、戦争に強いシェルターなのか。

災害に強いシェルターであれば、地上の屋外に設置するタイプが良いでしょう。
理由は、シェルター以外の影響を最も受けづらいからです。

他から離隔(距離が離れている)されていれば、
シェルターへの影響が少なくなり生還率が上がります。

しかし戦争などでは目立ち、
他の設置方法よりも防御力が最も低くなるので注意しましょう。

核攻撃や一般的な戦争から身を守るには地下にシェルターを設置することです。
地上よりも低い位置はこれらのダメージから最も身を守ることができ、防御力を高める相乗効果があります。

しかし、水害や自然災害の多い日本では、
地下にあることで、浸水や生き埋めなどの災害に巻き込まれてしまう可能性があることは
常に考慮しなければなりません。

何かの参考になれば幸いです

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