避難所ガイドというアプリが凄い
スマホアプリの避難所ガイドが凄いので紹介します。
防災アプリが色々あるって知ってますか?
避難所ガイドは防災アプリの中でも
豊富な機能と便利さを兼ね備えているように感じます。
今回避難場所を簡単に見付けることができる
アプリを紹介します。
それが避難所ガイドというアプリです。
避難所ガイドとは
避難所から避難場所を検索できるアプリです。
アプリはiOSでもAndroidOSでも使えます。
現在はヴァージョン6.0に進化していて今回紹介するものも
ヴァージョン6.0のもので紹介しています。
現在の避難所登録件数は172771件登録されていて
日々アップデートされているのもすごいですね。
http://www.hinanjyo.jp
リンク:避難所ガイド
避難所ガイドのすごさ
このアプリをどうして紹介したいかですが
すごい高機能なアプリになっています。
まず一つ目に凄いのですが
避難所や避難場所の登録件数の多さです。
まだまだアプリ化は発展途上なところなんですが、
このアプリは全国規模で避難所の登録がされているので非常に便利です。
重ねるハザードマップの機能もある
重ねるハザードマップの機能も持っている点です
前回紹介した重ねるハザードマップの機能も持っていて
重ねるハザードマップの弱点であった
避難所の表示が追加されている点を考えると
このアプリだけで解決できてしまいます。
避難所と危険地域が分かるだけで災害の違いでどこに逃げていいかも
分かるのですごく便利です。
この辺りは使い方のところで詳しく紹介したいと思います。
充実した機能
欲しい機能が一緒になってくっついている点です。
避難所までの経路やコンパス機能もあったり
安否登録機能もあります。
困っている時にアプリを切り換えて使うのはけっこう大変です。
可能な限り一つのアプリで完結したいのは
誰しも思うことだと思うんですが
防災アプリとしての充実度はかなり高いのではと感じました。
避難所ガイドの使い方
使い方
1 ダウンロード
2 セットアップ
3 避難所の検索
4 避難所までの移動経路の確認
アプリのダウンロード
ではそんな避難所ガイドのアプリの使い方を紹介したいと思います。
まずはダウンロードですが、「避難所ガイド」を検索します。
すると非常口のようなアイコンのアプリがあると思うので、
これが避難所ガイドのアプリです。
これをダウンロードします。
ダウンロードが完了したらアプリを開きましょう。
GPSのアクセスが求められると思いますが、
OKしてアクセスできるようにしておきましょう。
最初の画面には安否確認と安否登録ができるようになっています。
ここでの安否登録は
Googleのパーソンファインダーというシステムを使用したものになります。
安否確認は日本にも複数種類あるので
家族とはぐれてしまっている場合には、
色々登録しておくといいと思います。
安否確認できるもの種類
・Googleパーソンファインダー
・災害用伝言板
・J-anpi
上記のものがが確認できるようになっています。
これらのシステムは、登録すると安否が確認できるようになっていて
家族や大切な人が被災した際は自分の状況も
登録しておくと相手が探している時に安心できるので
登録することをおすすめします。
この画面の下にアイコンが並んでいます。
エリア情報というのは各種のインフラの情報に
アクセスできるようになっています。
エリア情報
エリア情報は渋滞や気象情報などのリンクに
アクセスできるものになっています。
ポータルサイト形式でリンクでの検索になりますので、
避難所や帰宅困難者一時滞在施設などにいる時に検索すると良いかも知れません。
防災情報
防災情報は登録した地域の防災情報を確認することができます。
主に水害や地震、ミサイルなどの発射情報もお知らせとして見ることができるので
近隣の状況を知るにはこちらが便利ですね。
これは見やすいですし使いやすい印象でした。
避難所リスト
避難所リストは地図ではなく住所と場所から検索する形です。
これは誰かがいるかもしれない避難所を探すなど
補助的な感じで使うのが良さそうです。
設定では2つを紹介します。
一つは受信地域選択です。
これは先ほどの防災情報を取得する時にも反映されますので
設定するのがよいと思います。
地域は3つ設定できるのでここで設定をしておきましょう。
その他の設定
もう一つは「その他の設定」です。
ここでは避難先検索の範囲と避難所の表示件数の数を変更できます。
避難先検索の範囲
避難所の検索範囲を設定できます。
距離を広げることで検索で表示される避難所の数も増やすことができます。
表示件数
検索範囲で表示される避難所の件数です。
表示件数も少ないので多く表示できるようにしましょう。
災害時は通信状況が悪化するのでロード画面が長く表示されない時は
ここでの設定を小さくすることで改善できると思います。
避難所ガイドの使い方
これから避難所ガイドの使い方を紹介します。
設定画面から地図部分をタッチすることで画面を切り換えることができます。
地図と上の方にアイコンが並んでいるのですが、
アイコン補助的な使い方になります。
避難所ガイドで避難所を検索する
最初にマップを動かします。
自分のいる住所や職場の近くでもいいです。
指で動かすと地図が動くと思います。
拡大縮小も他の地図アプリと一緒で
2本の指でつまんだり、広げたりすると拡大縮小ができます。
場所を決定したのち
次に画面右上の「再検索」を行います。
するとポップアップが表示されるので
再建策の時は「地図中心から」を選択すると、
マップのポイントに避難所が表示されます。
「現在位置」にするとgps上の現在位置の避難所が表示されるので、
近くの避難所を知りたい時はこっちを選択しましょう。
避難所のマークを選択すると詳細を確認することができます。
すごいのが、避難所のところに災害のマークが記載されていることです。
災害種類、多くは地震と水害の違いですが
それによっては避難所に適さない場合は
×のマークが記載されています。
これも便利ですね。
避難所って主に地震を想定して設定されていたりするので
水害の場合、浸水してしまう可能性がある場所でも設定されていたりします。
ですのでこのマークにも注目しながら最寄りの
避難場所を考えるのがいいですね。
避難所ガイドのアイコン
避難所が表示されたところでアイコンの説明をしたいと思います。
アイコンの種類
マップ
ピン表示
ハザード
リスク表示
コンパス
全て機能としては補足的な感じになっています。
マップ
マップはマップの表示切り替えができるようになっています。
現在の表示はGoogleマップになっていますが、
国土地理院の地図にも切り換えることができます。
ピン表示
避難所ガイドでは重要な意味になるので、アイコンの中では
一番ボリュームをとって説明したいと思います。
避難所
避難所は緑色で白抜きのマークになっています。
避難所と避難場所の違いは、宿泊できるかの違いです。
避難場所は大規模な火災や地震などから
一時的に避難することが目的なので設備はありません。
公園や広場などスペースがある場所が設定されていてそこに避難しても、
収容してもらえる場所ではないので注意が必要です。
避難所は滞在可能な避難できる施設です。
内閣府では災害の危険性があり避難した住民等を
災害の危険性がなくなるまで必要な期間滞在させ、
または災害により家に戻れなくなった住民等を
一時的に滞在させることを目的とした施設と紹介されています。
http://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/h27/honbun/1b_1s_02_02.html
参考:内閣府 防災情報のページ 指定緊急避難場所・指定避難所
避難場所
全体が白で緑色の人形のマークの方は
避難場所です。こちらは人を収容する機能はありません。
災害から一時逃れる場所だと思って下さい。
なので、基本的には毛布や乾パンといった食料の備蓄がある施設が
避難所になりただのスペースが避難場所になっています。
帰宅困難者一時滞在施設
紫のマークは帰宅困難者一時滞在施設になっています。
都心部に多いのですが、このマークは仕事でその地域にいる人が避難する場所です。
働いている人は基本的には帰宅困難者一時滞在施設に行くようにしましょう。
ここで補足すると避難所はその地域で暮らしている人を対象にしていて
働いている人を収容に人数にはカウントしていないんです。
なので、仕事で都心部に出ている人は
まずは最寄りの避難場所に移動して状況が
落ち着いてから帰宅困難者一時滞在施設に行くようにしましょう。
すぐに帰ろうとするのは少し待って下さい。
最初に家族や職場の人に安否を報告し、
徒歩で帰れそうな場合を除き帰宅困難者一時滞在施設にいることをおすすめします。
理由は、ニュースで見てきたかと思いますが
みなさん一斉に家に帰ろうとして渋滞が発生し
救助活動の妨げになるからです。
多くの人を救うためにも、
一時状況を見守るのが都心部では大切だったりします。
津波避難施設
津波避難施設は白い波のマークのものです。
津波から逃れるための施設です。
ビルや階段付きの台のような施設から民間の建物も指定されている場合あり
場所によって多種多様です。
津波から逃れるための施設なので基本的には
滞在は考えない方がいいでしょう。
災害医療機関
災害医療機関ですが、病院が記載されています。
一般的には緊急医療救護所が開設されます。
緊急医療救護所とは
緊急医療救護所は擦り傷や打撲、
捻挫など軽傷の人の手当を受けられる場所になります。
ですので重傷の人がそこで手当を受けられるかは分かりません。
重傷者の対応は災害拠点病院が行うことになっていますが
災害拠点病院は市区町村全体で1個2個程度かしかありません。
ここで行われるのがトリアージと呼ばれるものです。
トリアージは大規模な災害時に、たくさんの怪我人が出た時に
怪我をした人の処置の順番を決めるために使われます。
トリアージとは
災害時のトリアージは、重傷者を少ない時間で判断し
優先的に治療をしようという考え方です。
トリアージについて
リンク:東京都福祉保健局
一般的にトリアージができるのは医者となっています。
それは、責任の問題なのですが、ここからは個人的な私見です。
なので法律的に間違ったことを言いますが、
多くの人を助けるためのアイデアとして話したいと思います。
このような大災害の時は、一人一人がトリアージをして
処置をしてもらえる病院に運ぶことを考えるべきだと感じています。
大地震などで、救急隊員や救急車がすぐに到着する可能性はまず考えられません。
瓦礫などで挟まれていない、数人が協力して運び出せる人ならば
そこで誰かがトリアージをして
災害拠点病院に運ぶことの方が助けられる可能性が上がるのではと思っています。
ですがこれは個人の判断で運んでいる時の振動などで
後遺症が残るような可能性もあります。
どちらが正しいかは誰にも分からないと思いますのが
個人的には個人の判断で怪我をして危険性の高いと感じた人は
助けて病院に運ぶのが良いのではと思っています。
トリアージ4つの区分
トリアージには4つの区分があります。
緑 軽傷群
黄色 中等症群
赤 重傷群
黒 死亡群
先にいっておかなければならないのは、ここで軽傷だからといって
本当に軽傷かは分かりません。
なので一度避難所ガイドなどで表示されているところに行って
状況を正確に伝えるようにしましょう。
お勧めの症状の伝え方
・痛みの場所
・痛みの形、(息を吸うと苦しい、体重をかけると鈍い痛みがする、片方だけ見えない など)
・どのよう形で怪我をしたか(本棚に頭をぶつけて倒れた、瓦礫にお腹が挟まれたなど)
理由はこのような状況でしっかりとした診察はできません。
自分で状況を伝えることで、医者の視点で
深い診察をするか判断してもらえる可能性が上がるからです。
トリアージの話しに戻りますが
トリアージの判断は運転免許を持っていれば
誰でもできる内容になっています。
トリアージを行う二つの要素
大事な判断要素は二つです。
まず歩けるかです。
その人が歩けるなら緑群となり、避難所ガイドの病院などに一緒に連れて行くか、
行ってもらうようにしてください。
そこで本人の口から詳しい症状や状態を医者に伝えるようにしましょう。
二つ目は会話ができるかです。
トリアージの正確な表現だと多分伝わらないと思ったので
やや解釈を入れていますが、コミュニケーションをとれるかがポイントになります。
コミュニケーションがとれれば黄色で中等症群になり
コミュニケーションがとれなければ重傷群になります。
重傷と死亡の判断が一番難しく、呼吸があるかの違いになります。
何度もいいますが、呼吸がないから死亡というわけではないので
死亡群にいれて優先順位を決定しているということです。
コミュニケーションがとれる人であれば軽傷と同じように
一緒に避難所ガイドの病院に運ぶようにしましょう。
重傷であれば、避難所マップに区分分けされちないのですが
災害拠点病院に連れて行くことをおすすめます。
災害拠点病院は検索すれば調べることができるので
県名+災害拠点病院で調べてみましょう。
災害拠点病院は災害時に受け入れをする指定を受けている病院になるので
災害時にしっかりとした体制を作っています。
指定の病院に直接連れて行くことで
助けられる可能性があがると感じています。
僕がなんでこれを薦めるかというと二つの意味があります。
一つは、一人一人が他人を助ける能力があがるし、意識作りもできる点です。
運転免許で習う応急救護に判断の要素を入れるだけなら応用としても難しくないし
助けられる人の数を増やせるのではと思うからです。
もう一つは病院の負担軽減にも繋がるのではと
助けようとした人達が適切な病院に運ぶことで
救急車や救急隊の稼働率を減らせると思いますし
瓦礫除去や救急処置が必要な人のところに
人員を集中できるのではないかと思っているからです。
もちろん懸念点はあります。
一つは二次災害に遭うリスクが増えることです。
助けようとしたあまりその人達まで怪我をしてしまう可能性です。
もう一つは怪我を大げさに言って逆に混乱に繋がる可能性です。
それでもやっぱりやった方が良いと思うのは
日本人の良心を信じたいのと、大規模な災害時は一人一人が協力して
乗り越えていく必要があるとおもっているからです。
そんな感じでこのマークを活かして欲しいと思いました。
給水マーク
ここは飲み水が補給できる施設になっています。
このほかにも備蓄にもペットボトルの水があります。
手や身体を洗うなどの生活用水であればもっと近くに沢山あるので
夏場などの水がたくさん必要な場合に最寄りの避難所から
取りに行くようなイメージを持っておくのが地図の見方として良いと思います。
災害時協力寺院
これは協力してもらえる避難場所です。
場所によってサポートしてもらえる内容が違うのですが、
一般的には避難場所や帰宅困難者一時滞在施設として捉えておいてください。
最寄りの場所は一度内容を見てみるといいんではないでしょうか。
ピン表示はこのような感じになっています。
ハザード
ハザードの部分は重ねるハザードマップの情報を見ることができます
重ねるハザードマップについてはこちらでも紹介しているので良かったら見て下さい。
マークをクリックすると地図上に色分け表示されるので
水害の予想の範囲にある避難所かそうではない避難所かを見極めるのに良いと思います。
リスク表示というのは重ねるハザードマップにもあった機能ですが、
地図の中央点部分の位置のリスクを表示してくれる内容になっています。
重ねるハザードマップのリスク検索機能に似ていますね。
分かりやすさは重ねるハザードマップの方が図があっていいかもしれません。
ただ避難所ガイドには、ここで気象情報の注意情報が表示されるのは魅力的ですね。
重ねるハザードマップはリアルタイムの情報は掲載されないので、
アプリとして今現在の情報を見られる点ではこっちの方が便利だなと思います。
コンパス
最後にコンパスです。
コンパスはコンパスのアイコンを触るだけではあまり何だコレと主かも知れないのですが
コンパス結構便利です。
コンパスの使い方は避難所ガイドに表示されているアイコンと連動すると便利です。
まず避難所ガイドのアイコンをクリックします。
すると、現在地からアイコンまでの距離と方向を算出してくれます。
さらに面白いのがアイコンを更にクリックすると、
ここへのルートも表示してくれているので便利です。
しかし、最短ルートを表示している印象なのでその道がよい避難経路かどうかは
一度別で考えた方がいいかもしれませんね。